ロレックス修理専門会社クラウンマイスターズ

Crown-Meisters & Co.

ロレックスの修理実績をご紹介いたします

Cal.3186 良い点、悪い点

2019.02.21

今回はCal.3186を、2012年の Ref.116710 のオーバーホール時の写真とともにご紹介いたします。
Cal.3186は、Cal.3185の後継機で、2005年から搭載され始めた、GMTマスターII、エクスプローラーIIなどのGMT機能を持つムーブメントです。
主な変更点は、青色が美しいパラクロムヒゲゼンマイの採用と、短針を独立して操作するための機構の大幅な変更です。
パラクロムヒゲゼンマイの詳しい説明はまた次の機会にさせていただき、今回は、後者の短針の送り機構についてご紹介いたします。

短針を独立させて操作するための要になる部分です。短針を独立させて操作するための要になる部分です。これにより、針のズレが軽減し、どの位置でも4本の針が揃いやすくなりました。これにより、針のズレが軽減し、
どの位置でも4本の針が揃いやすくなりました。

 

また、最もダイヤルに近い短針の操作時の針の振れが少なく、接触による破損も減りました。
しかし、変更によるデメリットもあります。初期のものは、当ブログでも何度かご紹介していますが(2014.7.24 掲載:ロレックス エクスプローラーII Ref.16570 動作不良)バネが短く、折れてしまうことが多く、登場から数年で画像のものに改良されました。

 

また、このポストが摩耗していることが多く、また、このポストが摩耗していることが多く、今回の新品購入から6年のものでも発生していました。今回の新品購入から6年のものでも発生していました。

 

日常的に防止することは困難なため、対策は重症化する前にメンテナンスに出す以外ありません。