ロレックス修理専門会社クラウンマイスターズ

Crown-Meisters & Co.

ロレックスの修理実績をご紹介いたします

GMTマスターII Ref.116710LN オーバーホール

2019.06.20

今回は、ネジの緩みによる破損をご紹介いたします。
ネジは、締め付けた際のネジ部分の引張力と留められる受け側の締め付ける力が釣り合うことで、締結されています。なんらかの原因によりバランスが崩れ、引張力が低下すると、ネジが緩むことになります。

自動巻き機構を留める2本の片側が緩み、ローターと何度も接触し、深いキズが付いています。自動巻き機構を留める2本の片側が緩み、
ローターと何度も接触し、深いキズが付いています。
削られて発生した金属粉が時計全体に広がっています。削られて発生した金属粉が時計全体に広がっています。

 

緩んだネジは裏蓋にもぶつかってしまいます。緩んだネジは裏蓋にもぶつかってしまいます。大量に発生した金属粉がダイヤル側にまで広がっていました。大量に発生した金属粉が
ダイヤル側にまで広がっていました。

 

ネジの緩みの原因は様々です。
適正トルクで締められていても、ネジの頭の面と受けの表面が僅かな凹凸が振動などで摩耗してしまい緩んだり、受け側が変形することで引張力が低下することもあります。
万が一、ネジが緩んだ場合、異音や大きな振動、止まりなどの症状がでることがありますので、異変を感じましたらお近くの店舗までご相談ください。