前々回よりご紹介している、防水不良によって内部パーツにサビが発生してしまったRef.116523ですが、今回は原因となったプッシャー部分を詳しく見てみます。
プッシャーまわりのパーツすべてに
サビが確認できます。 チューブを専用工具で外しました。
内側から覗くと、奥にサビがびっしりと付いているのが確認できました。すべて丁寧に取り除いていきます。 サビや汚れを取り除き、パッキンを交換し、
無事に防水テストをクリアしました。
外装も研磨し、輝きを取り戻しました。
今回の時計も、約10年間メンテナンスを受けていない状態でした。オシドリの破損により時計が止まったことで、メンテナンスにお持ちいただいたようですが、もしも動き続けていたら、さらにサビが進行して交換部品も増えていたかもしれません。
今回の様な例は多くはありませんが、気が付かないうちにサビがムーブメントを侵している可能性はありますので、定期的にメンテナンスを受けていただくようおススメいたします。