Ref.16570 Cal.3185
今回はRef.16570 Cal.3185 のオーバーホールの様子をご紹介いたします。
症状は、針が勢いよく回ってしまう。また、カレンダーの不良とのことでした。
秒針が長針と擦れて、酷いキズがついています。
カレンダーもしっかりと切り替わりません。
外部からの衝撃が原因でしょうか
裏蓋を開けてみたところ、
アンクルの出爪が外れていました。
針が勢いよく回ってしまうのは、
これが原因のようです。
外れた、爪石も機械の中で
引っ掛かっている可能性があります。
針、ダイヤルを外しました。
カレンダーのジャンパーが曲がっています。
よく見ると、奥に外れた爪石が引っ掛かっています。
爪石はキズがついていた為、
アンクルごとの交換となりました。
少し上に向いています。
爪石が引っ掛かった状態でカレンダーを送ったときに、ジャンパーが曲がってしまったようです。
このままでは、ダイヤルと干渉してしまい、スムーズにカレンダーが替わらない可能性があります。
修正いたしました。
これで、カレンダーの不良は改善したはずです。
分解、洗浄し、組み立てていきます。
修正したジャンパーの動きを、
いつも以上にチェックします。
幸いにも、カレンダーディスクには
キズがありませんでした。
不具合がでてから、すぐにお持ちいただいたことで、
交換部品を最低限に抑えることができました。

