ヴィンテージの修理
2022.09.21
今週はとてもヴィンテージロレックスの修理が多くきた週でした。その中でも、印象に残った2本をご紹介いたします。
Ref.5500 海外の業者と思われる修理歴が確認できましたが、なぜかチューブパッキンが交換されておらず、石のように硬化していました。これでは防水性は期待できません。 Ref.16014 ケース、ベゼルに大きなキズは無く、一見程度のよさそうな個体ですが
こちらも、パッキンは完全に変わり果てた状態となっていました。 ベゼルを外してみると、やはりサビがびっしりと発生しています。
この先も防水性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 チューブは腐食が進み、リューズとの嚙み合わせも悪くなっています。セットで交換となります。
使用していない期間が長かったのか、オイルは切れていましたが、摩耗は確認できませんでした。
メンテナンスのされていないヴィンテージロレックスの殆どはサビが発生しています。過去にはバックケースが固着してしまい開けることができなかった事例もあります。高額なロレックスを手軽なオークションサイトやフリマアプリで個人売買するには一定のリスクがあると思います。特にヴィンテージロレックスとなればリスクはさらに高まります。ロレックスライフを楽しめるよう、購入には知識と経験のある信頼のおけるショップをオススメいたします。
ヴィンテージの域に入ろうとしている私の愛車もメンテナンスが欠かせません。ネジを再生する器具には何度も助けられています。
ロレックス サブマリーナー Ref.16613 オーバーホール« 2022.09.16 破損の連鎖
2022.10.04 »