汚れ
2022.07.18
時計に限った話ではありませんが、物は使えば汚れますし、壊れることもあります。実際にオーバーホールに持ち込まれる時計のほとんどが汚れています。汗をかきやすい夏場は特に汚れが溜まりやすい季節です。
回転ベゼルのモデルは、ベゼルを外すと汚れが溜まっています。酷くなると、回転しなくなったり回すと汚れが隙間から出てくることもあります。 ラグの付け根も汚れが溜まりやすいスポットです。
バックケースは、腕と直接触れますので、汗汚れが溜まりやすくなっております。開閉用工具の刻み部分は特に汚れます。また、保護シールを残したまま使用されている場合、洗浄ができないので注意が必要です。 コマの隙間や中板などの凹凸部分に溜まりやすく、酷いと表側からも汚れがわかるようになってしまいます。
フラッシュフィットやバネ棒に汚れが溜まっていると、腐食し、バネ棒の固着の原因となり、ブレスレットが外せなくなるといったことに繋がります。 中留めバネの位置によっては完全に重なってしまうバックルの裏側は、汚れに気が付きにくい部分です。
ロレックスは、とても頑丈な腕時計ですので、ほぼ毎日ご使用になられている方も少なくないですが、下着と違い毎日洗うことは難しいと思います。ですので、ご使用後に付いた汗が固まる前に、サッと軽く柔らかい布で拭いてあげるだけで、かなり効果があります。また、革ベルトは臭いの問題も起きやすく、常用される場合は、より一層のケアが必要です。汚れは長時間放置してしまうと、腐食の原因となりますので、衛生面以外にも汚れを溜めないようにするメリットがあります。
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