ロレックス GMTマスター Cal.3075 オーバーホール
2022.02.23
80年に登場した、Ref.16750及び16753は、それまでのCal.1570を搭載したRef.1675の後継となり、3代目のGMTマスターでCal.3075が搭載されています。
プラスチック風防と、経年変化したトリチウム夜光の持つ暖か味がヴィンテージロレックス最大の魅力です。 ダイヤルを外したところです。4針モデルの為、3針のCal.3035に比べ、部品点数が多くなっています。
この機械特有のトラブルに、針が徐々にズレてくるという症状があります。 筒車の歯が極端に小さく、
欠けてしまうというものです。
機械の特徴を把握していないと、余計に時間を要してしまうだけでなく、作業中に破損させてしまうこともあります。Cal.3075は、少し後に登場したCal.3085を搭載したGMTマスターⅡのように短針を単独で動かすことができません。その代わりにカレンダーの早送りが可能ですので、使用頻度の低い方には使い勝手がとても良いモデルです。
コロナの影響で、壊れると納期が非常にかかると聞いたので、ボロボロになったまま放置していた給湯器の凍結防止材を交換しました。
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