ロレックス修理専門会社クラウンマイスターズ

Crown-Meisters & Co.

ロレックスの修理実績をご紹介いたします

ハックレバー破損

2020.07.22

今回は、突然止まってしまった、Cal.3035をご紹介いたします。
不動の原因はたくさん考えられますので、ムーブメントをチェックしていきます。
修理歴は不明でしたが、ムーブメントの状態は悪くなく、ゼンマイも切れていないようでしたので、分解を進めていくと、テンプにハックレバーが効いた状態のままになっていることがわかりました。これは、ハックレバーまたは、オシドリに問題が発生している可能性がありそうです。

やはり、ハックレバーが破損していました。 やはり、ハックレバーが破損していました。Cal.3035のハックレバーは、この部分が破損することが稀にあります。 Cal.3035のハックレバーは、この部分が破損することが稀にあります。

 

通常時のハックレバーの位置です。 通常時のハックレバーの位置です。剣回し時に、スライドして、先端が天輪を押し付けることで、動きを止めます。 剣回し時に、スライドして、先端が天輪を押し付けることで、動きを止めます。

 

剣回しをする際に、オシドリがハックレバーをスライドさせて、テンプに押し付け、時計を止めます。しかし、引き戻すときにハックレバーが破損してしまい、時計が止まったままとなってしまったようです。
Cal.3035は生産が終了して30年が過ぎています。使用方法に問題がなくとも不具合が起きてしまうのが、現行品とヴィンテージの違いであることをご承知おきください。

  
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