ロレックス修理専門会社クラウンマイスターズ

Crown-Meisters & Co.

ロレックスの修理実績をご紹介いたします

Cal.4130 オシドリ不良

2019.01.30

数多く修理をしていると、各ムーブメントごとに不具合の出やすい部分というのが見えてきます。
2000年からデイトナに搭載されているCal.4130は、それまでのCal.4030に比べて、非常に安定した動作にメンテナンス性を兼ね備えています。
そんなCal.4130ですが、オシドリという部品の不良が出やすくなっております。
今回は、オシドリの不良を写真でご紹介いたします。

ケース1ピンの緩み 巻真を抜く際に押すオシドリピンです。ケース1ピンの緩み
巻真を抜く際に押すオシドリピンです。
通常ですと、このように綺麗に収まっているのですが…
ピンが緩んでいると、このように飛び出してしまいます。ピンが緩んでいると、
このように飛び出してしまいます。

 

部品はこのようになっています。左が緩んでいるものです。部品はこのようになっています。
左が緩んでいるものです。
ケース2 規制レバーのピン折れ先端が折れています。ケース2 規制レバーのピン折れ先端が折れています。

 

正常な部品が機械にセットされている様子です。正常な部品が機械にセットされている様子です。金色の部品が規制レバーです。金色の部品が規制レバーです。
リューズを引いて時刻を合わせる際に、
スライドしてテンプの動きを止めます。

 

規制レバーがテンプを止めている様子です。規制レバーがテンプを止めている様子です。
先ほどのピンが、規制を解除する際に折れて
しまうと、レバーが時計を止めたまま解除できない
状態になってしまいます。また、折れた先端の行方も
確認する必要があります。
ケース3 併発しています。ピンが完全に抜けてしまっています。ケース3 併発しています。
ピンが完全に抜けてしまっています。
抜けてしまうと、支点を失い、リューズを
引いても正常な動作ができなくなってしまいます。

 

万が一、リューズ操作時に異常を感じた場合は、上記の症状が起こっている可能性がありますので、お近くの店舗までご相談ください

 

 

  
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